じろログ

一端の金融機関でAI関連のお仕事をしつつ、社会人大学院生をやりつつ、音楽を嗜んでいるじろの記録

東京都立産業技術大学院大学(AIIT)を卒業しました

本記事は、社会人学生Advent Calendar 2023の15日目の記事です。

adventar.org

例によって、完全にブログを放置しており、このアドカレへの参加が唯一のブログ執筆の機会になっています(はてなブログの使い方忘れた)。このような機会を提供くださった企画のまなみんさん、ありがとうございます。

昨年のアドカレから、色々と進展がありましたので、誰の参考になるかわかりませんが、備忘録的に書いていこうと思います。

自己紹介

はじめましての方は、はじめまして。じろと申します。
金融機関でAI・データ分析関連のお仕事をしつつ、大学院に通う「社会人大学院生」をやっています。
詳細な自己紹介はこちらの記事に書かせていただきましたので、そちらもご覧ください。

jirolog.hatenablog.com

東京都立産業技術大学院大学(AIIT)を卒業しました

ブログ投稿がかなり遅くなりましたが、2023年3月に無事にAIITを卒業しました。

2021年4月の入学後、新型コロナの影響で生まれた「おうち時間」を有効活用すべく、「暇だし大学院でも行くか(?)」くらいの軽い気持ちで取り組んでいました。
が、結果的にプライベートの時間や睡眠時間を犠牲にしながらなんとかやり切ったという感じになりました。

AIITでの学びの振り返り

せっかくなので、AIITでの2年間を振り返りたいと思いますが、総じて「大変」でした。

特に私は、文系出身でシステム系の知識が浅い状態で情報系の大学院に進学したわけですが、普通に大変でしたし、軽い気持ちで行くもんじゃありませんでした(それはそう)。

特に2年次が大変でした。
前回のアドカレ参加の際の記事にも書きましたが、AIITは2年次にPBL(Project Based Learning)型科目の履修が必須になるので、2023年2月の最終報告会まではPBLチームでの活動に全力を注ぎます。

jirolog.hatenablog.com

チーム活動9時間/週+個人活動9時間/週の計18時間/週の活動時間のコミットが求められることも大変さの要因ですが、主因は、多様な背景を持つチームメンバーと共にプロジェクトを推進しなければならないことでした。
あまりにも大変だったので、この活動そのものを研究対象として、なぜ大変なのかを分析して、一定の知見を得ることができました。

卒業して約1年が経ち、記憶も徐々に美化されていますが、PBLは経験してよかったなと思いました。
本当に多様なメンバーと1年間みっちり一緒に活動して、様々な学びを得ることができました。
卒業後にも定期的に集まって近況を共有したり、刺激をもらったりしています。

PBLはお腹いっぱい

ただ、「PBLはもういいかな」と思っています。
理由として、個人の問題とチーム活動の問題があります。
個人の問題は、入学後に志向が変化したことです。入学当初はPBLを通じて実践的な学びを得たいと思っていましたが、入学して学修を進める中で、段々にカリキュラムに物足りなさを感じ、「研究をしたい」という思いが強くなってきました。
こうした、個人の志向の変化とPBLというカリキュラムにギャップが生じたことが挙げられます。

チーム活動の問題は、主に2つあります。
1つ目は、個人の問題にも関連しますが、純粋な研究活動以外に相当にカロリーがかかることです。
チームメンバー全員が社会人大学院生で、現業と両立しながら活動を進める必要があるので、活動時間を調整する必要が生じました。
また、様々な事情で疲労が溜まっている状態で活動をしていると、感情的になったり建設的な議論ができなくなったりし、解消に向けて調整することがありました。
こうした非生産的な活動に対して、個人的には結構なストレスを感じました。
2つ目は、学生の間にも前提知識やPBL活動に割ける時間などに差があり、チーム内でPBL活動での負担に偏りが生じたことです。
研究成果という観点では、チームの人数分以上の成果を出せたかというと、怪しいかなと思っています。純粋な研究に注力したいのであれば、1人で研究活動を進めた方が効率が良いと感じました。

ただ、これらは入学前にも想定できていた問題でした。私の見込みがやや甘かったことが原因ですので、AIITのことを悪く言うつもりは全くありません。
先ほども書いた通り、総括としてはいい経験になったと思っています。

卒業後の近況

2023年3月にAIITを卒業したわけですが、現在は東京大学大学院に進学し、引き続き社会人大学院生を続けています(懲りてない)

本当はこの辺の詳細も書きたいのですが、また気が向いた時に書きます。

終わりに

社会人になってからも、どんどん新しいことを学んでいくことは純粋に楽しいです。社会人の学び直しに興味のある方、AIITに興味のある方、じろに興味のある方など、皆さんからのコメントにも目を通していきますので、気になったことや質問したいことなどあれば、どしどしコメントください。

久しぶりのブログ執筆で、拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

あと3ヶ月で東京都立産業技術大学院大学を卒業するじろによる、これまでの振り返り

本記事は社会人学生 Advent Calendar 2022の11日目の記事です。

adventar.org

完全にブログを放置してしまっていましたが、このAdvent Calendarをきっかけに戻ってきました。

久しぶりのブログ執筆で、完全に勝手を忘れていますが、お手柔らかにお願いします。

 

 

自己紹介

はじめましての方は、はじめまして。じろと申します。

金融機関でAIやデータ分析を活用した業務の効率化・高度化に向けた企画・開発を行っています。

その傍ら、東京都立産業技術大学院大学(Advanced Institute of Industrial Technology: 通称AIIT)情報アーキテクチャコースの修士課程に在籍し、現在2年生です。

いわゆる、社会人大学院生なるものをやっています。

詳細な自己紹介については、昨年のAdvent Calendarに参加した際の記事に書かせていただきましたので、そちらもご覧いただけると幸いです。

jirolog.hatenablog.com

 

いままでなにやってたん

ブログ立ち上げ当初は、「大学院での学びをどんどん発信していくぞ〜」なんて思っていたにも関わらず、気づけば1年以上更新しないままここまできてしまいました。

せっかくの機会なので、直近の振り返り記事(1年次2クオーター(Q)後)以降、じろがなにをしていたか、備忘も兼ねてつらつら書いていきます。

jirolog.hatenablog.com

1年次3Q・4Q

もはや記憶が朧げですが、授業をガシガシ受けていました。

卒業に必要な講義・演習型科目の単位数は28単位ですが、1Q・2Qに4科目/Qのペースで頑張って16単位を集めていたので、3Q・4Qは3科目/Qと少しゆったりめに授業を履修することができました。

1年次春休み

1年次4Qと2年次1Qの間には、普通の大学院と同様に春休みがあります。

まぁ「大学院生」としてはお休みですが、「社会人」としては普通に仕事がありましたし、年度末ということで怒涛の忙しさでした。

さらには、プライベートでは引っ越しなどのイベントも重なってしまったため、あまりイメージしていた春休みという形にはなりませんでした。

 

話は大学院に戻って、AIITでは2年次はPBL(Project Based Learning)型科目の履修が必須になっています。PBLは、通常の研究型大学院における修士論文に代わる卒業要件として、質・量ともに高いレベルが求められます。

aiit.ac.jp

科目自体は2年次の1Qから始まりますが、1年次4Qの終わり頃には配属されるPBLや一緒に活動するメンバーなどが発表されているため、春休みを使ってチームビルディングや活動の方針を決定します。

2年次1Q・2Q

2年次に入り、PBLが始まると、一段と忙しくなりました。

PBLでは、週9時間のチーム活動 + 週9時間の個人活動 = 計18時間の活動時間のコミットと、週次で活動時間や活動内容、来週の予定、課題と解決策などを記載する「週報」の提出が求められます。

また、PBLは主担当教員1名と副担当教員2名の指導体制が組まれており、副担当教員には月に1回程度の活動報告を行います。

そんなわけで、2年次前期は完全にPBLに忙殺されていました。

特に、チームでの活動ということで、意見を集約したりプロジェクト活動を推進する必要があり、結構カロリーがかかりました。その分、実務に活かせる学びを多く得ることができました。

また、人生初の学会発表も経験し、ありがたいことに賞をいただく機会にも恵まれました。

aiit.ac.jp

2年次夏休み

先述の春休みと同様に、夏休みもあります。一応。

ただ、実態的にはPBL活動の進捗を生み出すために、あまり休んでいる暇はありません。週18時間とまではいきませんが、週10時間弱はコンスタントに活動していました。

夏休みには、コロナも少し落ち着きを見せていたこともあり、PBLメンバーと対面で議論を行って、タスクを片付けていくイベントもやりました。

プライベートでは、所属している社会人吹奏楽団でコンクールに出場しました。結果は、1点差で惜しくも全国大会出場を逃しました。来年こそは、全国大会出場を目指して頑張ります。

あと、AIIT卒業後の進路についても夏休みの少し時間があるタイミングでしっかり考えました(詳細はまた書きます)。

2年次3Q

夏休み明けの3Qも全力ダッシュで活動です。休んでいる暇はありません。

このあたりから、PBLの最終成果物の作成に向けて、作業が本格化してきます。前期で行った研究成果や調査結果をまとめる作業です。

こちらもチームでの活動となるため、意見の食い違いを調整したり、チーム活動の時間を調整したりと、大変なことも多いですが、PBLならではの学びがあります。

また、人生初の国際学会での発表を経験しました。英語できなすぎて泣きました。

プライベートでは、結婚式を挙げました。結婚式準備とPBL活動と仕事を両立するのは普通にしんどすぎました。各方面からの多大なるご協力なくして、乗り切ることはできなかったと思います。本当に、周りの皆様に感謝感謝です。

2年次4Q

というわけで、現在4Qに入ったところです。

ちょうど3ヶ月後の2023/2/11のPBL最終報告会に向けて、成果物や活動のまとめを行っています。

活動の集大成に向けて、大詰めといったところです。最後まで手を抜かずに、前向きに走り抜きたいと思います。

おわりに

じろがAIITでこの1年以上の間、なにをやっていたのかについてざっくりと書かせていただきました。

本文にも書きましたが、業務と大学院の両立は容易ではなく、勤務先や家族をはじめ、周りの方々の理解と協力がなくては、成り立たないと思います。

日々感謝を忘れずに、残りのAIITでの期間も頑張っていこうと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

よろしければ、他の記事も読んでみてください。

 

 

 

じろが情報系大学院入学に至るまでの話。つまり自己紹介。

はじめまして。じろと申します。

本記事は社会人学生Advent Calendar 2021の8日目の記事です。Advent Calendarにエントリーするのは初めてなので、緊張していますが、お手柔らかにお願いします。

adventar.org

今更ながら自己紹介

今更気づいたんですが、実は、私の自己紹介をこのブログで書いたことがありませんでした。せっかくの機会なので、まずは自己紹介から書かせていただければと思います。

改めまして、じろと申します。

某国内大手金融機関で、情報システムの企画を行う部署とIT子会社の開発を行う部署を兼務しながら、AIやデータ分析を活用した業務の効率化・高度化に向けた企画・開発を行っています。

また、2021年4月に情報系大学院である東京都立産業技術大学院大学(Advanced Institute of Industrial Technology: 通称AIIT)の情報アーキテクチャコースに入学し、修士課程の1年生として情報システム全般について学修しています。

いわゆる社会人大学院生なるものをやらせていただいております。

現状だけ記すと、いかにも情報系の人間という感じがしますが、実際のところは全然そんなことはありません。今回の記事では、私がどのような経緯で現在に至ったのかをご紹介します。

高校まで

4歳からピアノを始めたことを機に、音楽にのめり込んでいきます。中学校に入学すると、吹奏楽部でトランペットを始めたり、趣味で作曲を始めたりしました。

高校でも音楽に明け暮れ、平日休日問わず音楽漬けの毎日を過ごした結果、完全に勉強についていけなくなり、そのまま受験シーズンに突入してしまいました。

勉強での受験を早々に諦め、唯一の武器(?)である音楽で受験に挑む作戦を立て、推薦入試で某国公立の芸術大学の作曲科を受験するも、あえなく撃沈。今は懐かしのセンター試験の対策を本番の3ヶ月前(???)から詰め込み、センター試験後は二次試験(音楽実技のみ!)の対策をし、なんとか地方国公立の総合大学の教育学部の音楽科に滑り込むことができました。

大学1,2年

大学に入学後は、主専攻として作曲を勉強しつつ、ピアノや声楽など、音楽に関する内容を中心に学びました。

ただ、学部自体は教育学部だったので、音楽だけに留まらず、教育に関する様々な領域を学ぶことができました。また、総合大学の特性を生かして、他学部の授業も履修し、自然科学・社会科学・人文科学の様々な学問に触れることもできました。

そんな中で、大学1年の終わり頃から、教育学×情報学への興味が芽生え始め、教育へのICT活用について真剣に学びたいという欲が出てきました。学問領域的には「教育情報学」という領域です。ただ、入学した大学では教育情報学を専門で学ぶことはできないことが発覚しました。

そこで下した決断が、第3年次編入学試験への挑戦です。大学2年生にして、朝の開館時間から図書館に籠り、必修の授業もそこそこに受け、授業が終わったらまた図書館に籠り、蛍の光のメロディーを合図に家路につくという、受験生のような生活をしていました。

編入学試験の受験を思い立ってから本番まで約4ヶ月間と相変わらずのギリギリのスケジュールで、持ち前の詰め込み力(?)を発揮して受験勉強をした結果、名古屋大学教育学部の第3年次編入学試験に合格することができました。

大学3,4年

名古屋大学入学後は、念願だった教育情報学のゼミに所属しながら、教育へのICT活用の効果や問題点の検討、事例研究などに取り組みました。そこから派生して、ICTが人間の発達にもたらす影響などに興味が移り変わり、卒業論文は「作曲×人間発達×ICT」という大学4年間の集大成のような研究を行うことができました。ゼミの教授が音楽に明るい方で本当にありがたかったです。

大学3年の後半ごろからは就職活動が始まりました。自分の特徴や強みなどを自問自答する中で、「オタク気質でありながら飽き性であること」を自覚しました。すなわち、あるものに興味を持ち、どっぷりとハマり、ある程度極めたら次のものに興味が移り変わる、というサイクルを繰り返していることに気が付きました。受験勉強の際の詰め込んだことや、大学に飽きて別の大学に編入したことなどが、特に顕著に現れた事例かと思います。

そこで、様々な領域で仕事ができる業界への就職を志望するようになり、いくつか内定をいただいた中から、現在所属する金融機関への就職を決めました。

社会人1,2年目

金融機関に就職後は支店に配属され、営業担当として主に法人向けに自社サービスの営業を行いました。

営業職は、幅広い業界・規模のお客さまを担当することができましたし、自社グループの規模の大きさにも支えられ、提供できるサービスも幅広かったので、日々新しい知識やスキルを身につけることができ、非常に充実していました。

一方で、単純な事務作業や「数打ちゃ当たる」精神の営業方針などについては疑問もあり、AIやICTなどの情報システムや情報サービスを活用することで解決を図りたいとの思いが強くなりました。

社会人3年目

社会人3年目になると、1回目の異動の時期がやってきます。私は、情報システムの企画系の部署への異動希望を伝えました。その結果、3年目の10月に情報システム系の部署に異動になりました。

情報システム系の部署では、ミクロではAI技術を活用した業務効率化ツールの効果検証や社内推進、マクロでは全社的な情報システムアーキテクチャ戦略など、幅広い分野に触れることができました。また、業務を進める中で、業界環境的に厳しい状況に置かれている自社が、この苦境を乗り越えようと様々な取り組みを行っていることを知り、非常にダイナミックな動きを体感することができました。

このような環境の中で、地に足のついた情報システム戦略を企画・推進していくことができる人材になりたいと思うようになりました。この時、自分に不足しているスキルは以下であると分析しました。

  • 情報システムに関する体系的な理解
  • 情報システムの開発力

大学時代には、ICT活用によるメリット・デメリットなどについて学修をしたものの、ICTや情報システムそのものについての理解は正直弱かったように感じます。今後、情報システム領域で活躍するためには、基礎となる体系的な知識と、企画の実現性を裏付けられる開発力や実装力が必要であると考えました。

そこで、それぞれの不足スキルに対する対応策として、以下を考えました。

  • 情報システムに関する体系的な理解→情報系大学院への入学と授業受講
  • 情報システムの開発力→IT子会社での開発経験の蓄積

対応策を決めてからは、持ち前のオタク気質が発動し、情報システム系の部署に異動してきてからわずか3ヶ月後の1月上旬にはAIITを受験し、無事合格(また詰め込んでる)。また、IT子会社で開発経験を積みたい旨も上司に伝えました。

ちなみに、AIIT受験に至った経緯などは別の記事にもまとめてありますので、よろしければぜひ併せてご覧ください。

jirolog.hatenablog.com

社会人4年目

いよいよ社会人生活も4年目となった2021年4月、AIITへの入学に至りました。また、7月にはIT子会社との兼務発令もいただき、業務の中で本格的に開発にも取り組むようになりました。ゼロスタートで開発経験を積みたいという無茶な希望を叶えてくれた上に、大学院で学ぶことについても理解を示してくれた会社には本当に本当に感謝です。この恩はいつか必ず返そうと思います。

というわけで、社会人と大学院生の二足のわらじ生活をスタートさせて早8ヶ月目になりますが、業務での未経験からの開発のキャッチアップ+大学院での情報系の新しい知識のインプット+タイトなスケジュールで日々てんやわんやになりながらも、充実した日々を送っています。特に「未経験からの開発のキャッチアップ」が重めですが、得られるものの大きさのおかげで踏ん張れています。重めですが。

ちなみに、約半年が経った頃に書いた別の記事には、大学院の授業の感想や日々の生活リズムなどについてまとめてあります。今回、改めてこの記事を読み返しましたが、8ヶ月が経った現在も生活リズムや感想など、特に変化はありません。引き続き、学ぶ喜びを噛み締めながら日々過ごしています。学ぶって楽しい!

jirolog.hatenablog.com

終わりに

記事を書いていたら楽しくなってしまい、結構長めの記事になってしまいました。

変わったパスを通ってきておりますが、どなたかの参考になれば幸いです。ご質問などございましたら、コメントなどでお気軽にどうぞ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

【非推奨】1週間でG検定に合格する方法

こんにちは。今日は砕けた文章を書きたい気分のじろです。

近況ですが、仕事は忙しいものの、大学院は夏休みなので、仕事後の夜や休日は比較的暇です。Pythonの勉強をしたり、統計の勉強をしたり、映画を見たり、Twitterのスペースを開いて旧友と盛り上がったり、Among Usをやったり、寝たりしています。新型コロナウイルス感染症がなかったら週末を使って旅行とか行きたいんですけどね。

今夜も暇なので、大学院の話題ではないですが、ブログ記事を書いていこうと思います。

今日はG検定についてです

突然ですが、「G検定」って知ってますか?

G検定は、日本ディープラーニング協会が行っている、ディープラーニングを事業に活用する能力や知識などを問う検定です。ちなみに、G検定の「G」はジェネラリストの略です。ゴキブリではありません。

私は、先日の記事に書いた通り、2021年7月にG検定を受験し、無事合格することができました。

jirolog.hatenablog.com

合格者は下のロゴを使うことができるらしいんですが、使い所わからなかったのでこのブログに貼ってみました。)

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私は1週間の学習期間でG検定を受験し、合格することができました。1週間しか時間を取れなかった要因は、6月末に受験した別の資格試験との兼ね合いや、大学院の中間試験との兼ね合いがあったことです。あとは、試験の少し前に謎の自信が湧いてきて試験対策をやめたのもあります。

今回は、G検定の概要や合格のためにやったこと、今後受験する方へのアドバイスなどを書いていこうと思います。

この記事の想定読者層

  • G検定合格が目的の方:昇進や転職などで、資格取得が目的の方向けです。G検定の試験勉強の中で、AIやディープラーニングについて体系的に学びたい方はこの記事は全く参考になりません。
  • 試験までに時間の余裕がない方:付け焼き刃でもなんとか乗り切りたい方向けです。ある程度試験対策に時間が掛けられる方はこの記事は読まなくて良いです。
  • 暇な方:G検定に興味がある、筆者に興味があるという暇な方は読んでみてもいいかもしれません。

本題に入る前に

本記事には、あくまで私個人が合格するまでに行ったことなどをまとめており、読者の皆さん全員にそれらを推奨できるようなものではありません。この記事をG検定の関係者に見られたら色々とまずいことになりそうですが、こんな人もいるんだなくらいのテンションで、読んでください。真面目に確実に合格されたい方は、早めに対策を始めるとともに、他の方のブログをどうぞ。

G検定の概要

それでは、だいぶ保険を掛けたところで、本題に入っていきます。

まずは、G検定に馴染みのない方向けに、概要をざっと記載します。もう知っているという方は次の項目まで飛ばしていただいて構いません。

www.jdla.org

G検定は、冒頭に書いたように、AIやディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを試験で確かめる検定です。毎年3回(3月/7月/11月)開催されています。

試験時間は120分で多肢選択問題220問程度(!?)に回答します。

自宅でオンラインで受験します。受験資格などはないので、誰でも受けられます。

受験料は一般13,200円、学生5,500円(税込)です。ちなみに、社会人大学院生も立派な学生なので、もちろん学生価格で受験できます。学生は最高!

出題分野は以下の通りです。

筆者のスペック

「1週間で」とブログタイトルに書いている以上、受験前のベースがどのくらいだったのかは明記した方が良いと思いますので、ざっと書きます。

・文系学部卒。大学時代AIやディープラーニングの知識ゼロ。
・金融機関で営業に2年半従事した後、情報システム系部門に異動。AIを活用したSaaSを社内に横展開するプロジェクトにアサインされたが、社内調整や社内広報活動などを中心に行っていたので、AIに関しては軽ーく触れる程度。技術的な面は全く把握せず。
・社会人大学院生として、情報系大学院に入学して3ヶ月程度。情報セキュリティやプロジェクト管理、ソフトウェア開発手法などを学修。AIやディープラーニング関連の授業は履修せず。
・G検定受験の3週間前に基本情報技術者試験を受験し、合格。
・G検定受験の1週間前にAIの開発部署に異動。

総括すると、AIやディープラーニングに関する知識はほんの少しだけあり、「なんかAIって便利だよね」程度の状態から試験対策を始めました。

1週間で合格する方法

では、こんな状態から1週間で合格するためにやってよかったこと、やらなくてもよかったことを書いていきます。

前提 - G検定は「G(oogle検索力)検定」

いきなり何を言い出すんだといった感じですが、このブログ記事の結論はこれに尽きます。

試験は出題範囲がめちゃくちゃ広いので、本番は基本的に初見問題だらけです。

後述しますが、カンペなどを用意しても新技術や時事問題には対応できないので、いかにインターネット上から最新の情報をキャッチするかが試験の合否を左右すると言っても過言ではないと思っています。

また、120分で約220問に回答するので、1問30秒程度が目安になりますが、はっきり言って全く時間が足りません。いかに高速に効率よく検索するかもポイントになります。

G検定がG(oogle検索力)検定であると書いたのは、そのような背景があるからです。

では、以降は具体的な試験対策方法に入っていきます。

高スペックのPCを用意する

はい、早速課金です。時間は金で買える。

もちろん低スペックなPCでも受験自体は可能ですが、高速に検索するにあたってはなるべくスペックの高いPCの方がいいと思います。

ちなみに、高スペックと言っても、ウェブ検索が滞りなくできるくらいのスペックで良いです。ゲーミングPCみたいな超高スペックのPCは不要です。あってもいいですが。

高速のインターネット回線を用意する

はい、またしても課金です。

これも高スペックPCと同じですが、検索を高速に行うために必要な投資です。

高スペックPCと高速インターネット回線は試験後も役に立つので、この機会にお金かけちゃいましょう。

公式テキストはしっかり読まなくて良い

G検定には公式のテキストがあります。

ちなみに、メルカリなどのフリマアプリで購入しようとすると、検索結果に第1版が混ざっていることもありますが、ディープラーニングを取り巻く環境は日々大きく変化しており、第1版の記載内容が一部古くなっている可能性があるので、最新版を購入するようにしましょう。

いわゆる試験対策と言えることは、この公式テキストを読む。これだけです。それもざっと読むだけでOK。

公式テキストを読む目的は、試験本番でウェブ検索をする際に、ある程度当たりをつけて検索できるようにすることです。G検定は多くの問題が4択問題ですが、4つの選択肢全てについて検索をしていたら、時間が圧倒的に足りなくなります。少し知っているだけでも選択肢を減らすことができる場合もあるので、ざっと公式テキストを読んで、広く浅く知識をつけておくと安心です。

公式テキストをすべて暗記しても試験範囲は網羅できません。最新の動向についての問題をはじめ、多くの分野で公式テキストの記載内容をはるかに超える難しい問題が出題されるので、公式テキストに頼りすぎない方が良いと思います。

カンペは作らなくて良い

他のブログ記事などでは、自分用のカンペを作成したり、他の人が作ったカンペを拝借したりして、試験中にウェブ検索をしなくても良いようにするという対策が紹介されています。

しかし、自分用のカンペ作成は時間効率があまりにも悪いのでお勧めしません。試験対策に十分に時間が取れる方は、効率はあまり良くないですが、知識の整理などにも役立ちそうなので、やってみてもいいかもしれません。重ねてになりますが、お勧めはしません。

他の人が作ったカンペを拝借する作戦は、私も実践しました。が、使ったカンペが悪かったのか、試験問題が相当ディープだったのか不明ですが、体感1割程度の回答にしか活用できず、途中からネット検索1本に切り替えました。カンペ拝借については、高品質なカンペが入手できるのであれば積極的に活用するのが良いと思います。

わからない問題は潔く諦める

先述の通り、1問30秒程度で回答しなければならないという制約の中で、どうしても回答できない問題が出てきます。時間をかけて正解にたどり着きたくなる気持ちはわかりますが、沼にハマると他の問題にも影響が出てしまうので、1分かけても解けない問題が潔く諦めましょう。

集中力を高める工夫をする

試験は2時間みっちり集中する必要があります。途中で集中力が切れないように、睡眠を十分に取るなどの対策はダイレクトに効きます。

終わりに

今回はややフランクにG検定の対策について書いてみました。1週間で合格した方法を記載しましたが、これから受験される方は余裕を持って対策されることを強くお勧めします。

質問などありましたら、コメントいただければ出来る限り答えますので、お気軽にどうぞ。

東京都立産業技術大学院大学(AIIT)に入学して約半年が経過しました

AIITに入学して約半年、早くも第2クオーター(Q)まで終わり、現在夏休みを満喫しているじろです。(大学院の授業がないだけで、仕事は普通にありますが…)

1Qが終わった段階でブログを更新しようと思っていたのですが、1Qが終わると間髪入れずに2Qが始まってしまい、落ち着いてブログを書く時間も取れないまま、気づいたら2Qまで終わっていました。

※ご参考:2021年度AIIT学年暦https://aiit.ac.jp/documents/jp/about/resource/r3_gakunenreki.pdf

夏休みに入って時間ができたので、今回は2Qまで終わった時点での感想とかを書いていきます。

授業

履修イメージ

感想の前に、AIITでの授業の履修イメージについてまずはまとめようと思います。

卒業までの履修イメージは以下の通りです。

1年次:講義・演習型科目(28単位)
2年次:PBL型科目(12単位)

AIITはクオーター制を採用しているので、1年次は7単位/Qのペースを目安に単位を取得する必要があります。1科目2単位なので、概ね3〜4科目/Qのペースで授業を履修していくことになります。なお、2年次にPBLと並行して講義・演習型科目を履修することも制度上は可能ですが、PBLが始まったらPBLに全振りしないと厳しいという声を先生方や先輩方から複数いただいたので、基本的には1年次で講義・演習型科目の28単位は取り切るのが良いかと思います。

4科目/Qが限界

履修イメージを踏まえて、私は1Qに4科目、2Qに4科目を履修しました。ちなみに、全て平日夜間に開講されている科目でした。クオーター制を採用しているため、各科目は週2回授業が行われます。また、平日夜間は2限分の授業が行われます。結果、週4日(4科目×週2回÷2限分)で平日夜間に大学院に通う生活となりました。

学修を進める上で感じたのは、普段の予習・復習やレポート作成、テスト対策などを考えると、履修は4科目/Qが限界だということでした。特に期末は死にます。4科目/Qでも期末時期は休日もひたすらレポート作成と期末テスト対策に追われていました。さらに私の場合は、会社での部署異動が2Qの期末前の時期と重なり、業務も多忙の中、4科目分のテスト勉強やレポート作成に追われる形になり、1科目諦めることも考えるレベルで大変でした。

同期の中には、5科目/Qも履修されていた方もいらっしゃいましたが、期末後に「やめておけばよかった…」と後悔している様子でしたので、多くても4科目/Q、できれば3科目/Qくらいがちょうど良いのではないかと思います。

それを見越してなのか、AIITには「AIIT単位バンク制度」という制度があります。入学前に科目等履修生として単位を取っておくと、入学後に卒業単位として参入できるだけでなく、別枠で入試を受けられたり入学後の学費面で優遇されたりする制度です。単位バンク制度のほか、2年分の学費で最長3年間まで在籍できる長期履修制度もあります。現在入学前で、入学後の忙しさに不安がある方は、科目等履修生として入学前に単位を取っておくか、長期履修制度を利用するのもいいかもしれません。

(4科目/Qが限界な件や単位バンク制度・長期履修制度の利用がおすすめな件は、同じコースの同期の方も記事に書いていたので、おそらく他の皆さんにも言えるかと思います)

xingye.hatenablog.com

各科目の感想

ここでは、履修した科目の一部について感想を簡単に書いていきます。

  • 情報セキュリティ関連:先生の話が面白い。難しい内容をわかりやすくユーモアたっぷりに話してくれるので、引き込まれた上にスッと理解できた。特に私のように金融機関のシステム領域で働く人が最低限知っておくべき内容を網羅的に理解することができたので、非常に満足度は高かった。既知の情報セキュリティ事故についてまとめる中間レポートの作成は大変だったが、授業で学んだ内容を活かしつつ業務で得た知識なども織り込んで作成したところ、高い評価を得られた。
  • ソフトウェア工学関連:ソフトウェア開発を効率的に行うための手法や技法などを網羅的に知ることができる科目だったが、未経験者の私にはやや難易度が高かった。レポートは期中に3回、うち2回はゴールデンウィーク近辺が締め切りだったため、ゴールデンウィークはひたすらレポートを書いていた。
  • プロジェクトマネジメント関連:1Qで理論を学び、2Qで開発プロジェクトのマネジメントを擬似体験できるシミュレータを使ったグループ演習を行った。先生が気さくで話しやすい。授業後の雑談にも付き合ってくださる。2Qのシミュレータ演習は、オンラインでの制約がある中、グループメンバーとの良好な関係を構築しつつ協力して進める必要があり(このプロセスもプロジェクトと見做せる)、シミュレータとグループワークとの二重でプロジェクトマネジメントを体感的に学ぶことができた。
  • エマージングテクノロジー関連:音楽プレーヤーやゲーム機、サブスク映像配信サービスなど、任意のテーマを設定した上で、過去からどのような技術的・文化的・社会的な変化などを経て現在のプロダクトやサービスに至ったのかをグループで分析する授業。グループメンバーは国籍も年齢も様々で、かつ非常に経験豊富だったので、学ぶことが多かった。

上記以外にも様々な領域の科目を履修しました。ちなみに成績についてですが、文系学部卒かつ会社の情報システム関連部署に着任して半年と、情報系のバックグラウンドがかなり少ない中で、どの科目もそこそこ真面目に取り組んだ結果、まぁまぁいい感じなのではという成績で2Qまで終えることができました。この調子で3Q以降も頑張ります。

 

生活

スケジュール

授業のある平日の大まかなスケジュールはこんな感じでした。

06:30-07:30 起床、身支度
07:30-18:00 仕事
18:00-18:30 夕食
18:30-20:00 大学院6限目(平日は6〜7限、土曜は1〜5限に授業があります。)
20:10-21:40 大学院7限目
21:40-23:00 授業の復習、翌日の授業の予習
23:00-24:00 寝る準備、就寝

新型コロナウイルス感染症が凄まじい勢いで広がっている関係で、大学院も仕事もリモートになりました。それにより、通勤・通学の時間を省くことができたのは非常にありがたかったです。

また、さらにありがたいことに、私が大学院で学ぶことに対して会社の理解を得ることができ、早めに仕事を始めて早めに仕事を終える運用を許していただけました。本当にありがたい。

結果、授業のある平日は睡眠か食事か仕事か大学院しか選択肢のない生活を送ることになりました。

意外といける

スケジュールを改めて書いてみて、あまりのストイックさ(当社比)に自分でも若干引きましたが、実際にやってみると意外といけます。大学院の授業内容が充実していて体感時間が短いからなのか、朝の時間を有効活用できているからなのか、単に私がタフだからなのかは不明です。

ちなみにAIITでは土曜日にも多くの授業が開講されていますが、私は週末には一切授業を履修せず、しっかり休みを取っていました。 メリハリ大事。

先述の通り、授業のある平日がパンパンなので、休日や授業のない平日の夜などの「暇な時間」のありがたみを知ることができました。

ちなみに完全に余談ですが、大学院に入学してから暇だと心配になる病(?)に冒されてしまったので、授業期間中の暇な時間を使って取りたかった資格を2つほど取得しました(笑)

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さらに余談ですが、AIITは他の大学と同じように2Qと3Qの間に約2ヶ月間の夏休みがあり、せっかく時間があることに加えて、会社でAI関連の企画の部署からAI関連の開発兼企画の部署に異動になったことを踏まえ、Pythonの理解を深めるべく、この夏休みは「Python3エンジニア認定データ分析試験」に挑戦します。夏休みが終わる9月末まで試験勉強をして、10月中に受験する予定です。新しいことへの挑戦になりますが、今後のキャリアにも活きると信じて、前向きに頑張ります。

(ちなみに、AIITにはPythonを学べる授業もちゃんとあります。ただ、今年度は2Q開講だったので、Python学びたい!と思った時にはすでに手遅れでした…)

最後に - 学ぶって楽しい!

つらつらと書いてきましたが、やはり新しいことを学ぶのは楽しいです。新たな知識がインプットされて、脳みそが活性化しているのを感じながら、まだまだ成長の伸び代があることを日々実感しています。気持ちえええええ!!

仕事と大学院の両立は大変なこともありますが、両立しているからこその「実務に活きる学び」を得られるのも、社会人大学院生の非常によいところだと感じているので、AIITだけでなく、社会人大学院生を目指す方の背中を押すことができたら幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

東京都立産業技術大学院大学(AIIT)に入学しました

タイトルの通りですが、2021年4月、無事に東京都立産業技術大学院大学(AIIT)に入学しました。

入学から1週間経った今、感想を残しておきたいと思い、約2ヶ月振りにブログ管理画面を開きました。

思ったことをそのまま書いていこうと思います。推敲は最小限にしようと思いますので、十中八九乱文になります。ご容赦ください。

4月3日 入学式

YouTubeライブ配信を使った遠隔での入学式がありました。

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会場には入学生が1人もいないのに、椅子だけは綺麗に並べられていて、とてもシュールでした。

各種ガイダンスもYouTubeを視聴する形で行われました。

4月4日 担任教員と面談

AIITでは各学生に担任教員が1人つき、学修上の相談などができる制度があります。

履修などの相談のため、入学から1週間以内に1度担任と面談をするということになっているようだったので、入学式の翌日に30分程度の面談をお願いしました。

面談は、Google Meetを使ったオンライン形式で行われました。履修計画や、不安に思っていることなどを相談させていただき、親身になって答えていただけたので、非常にありがたかったです。

4月4日 履修計画の作成と履修登録

担任の教員との面談を終えて、2年間の履修計画を立てました。フルタイムで働きつつ、プライベートと両立させつつ、興味のある授業を受けつつ、卒業に必要な単位を取らなければならないので、悩みどころも多かったですが、色々と試行錯誤を重ね、現段階での履修計画を確定させました。

ちなみに、2年間の履修計画は大学に提出する必要がありますが、途中で変更することも可能です。

履修計画が決まったら、履修登録です。AIITはクォータ制を採用しているためか、履修登録は1Qと2Qをまとめて申請する必要があります。さらに、履修申請期間は4月1日〜4月4日の4日間(!?)しかなかったので、すぐに履修登録を行いました。

ちなみに、履修申請期間のあと1週間の履修修正期間があるので、万が一履修申請期間に間に合わなくても、なんとかなりそうでした。

4月5日 授業開始 

ついに授業が始まりました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、昨年に引き続き授業は完全オンラインでの実施となったので、あまり「大学院はじまった!(語彙力)」という感覚はありませんでした。

ただ、授業の内容は非常に面白く、これまで知らなかった情報が知識として大量にインプットされてくるので、脳が嬉しい悲鳴をあげているのを感じています。

また、日々の業務の中では、多くの場合アウトプットを求められるので、必要な知識は独学で身につけるということがこれまでは多かったですが、大学院では、その道の専門家から直接授業を受けられるということで、非常にありがたいと感じました。

さらには、非常に多様なバックグラウンドを持つ人と交流できるのも、非常にいい環境だと感じました。授業内でのグループワークでは、業界はメーカー・コンサル・広告・病院・公務員など、立場は新入社員から経営者まで、様々な人とディスカッションをすることができました。

今は、ただただ圧倒されていますが、今後は積極的に交流を図って、単純な知識量の積み上げだけではなく、視野を広げることも意識していきたいと思いました。

終わりに

私は、熱しやすく冷めやすい性格なので、モチベーションを維持するためには「どうすれば冷めないか」を意識することが重要だと自覚しています。おそらく入学して間もない今が1番熱い状態なので、このブログを活用して、熱を冷まさないように意識していこうと思います。

長期スパンになるとは思いますが、定期的に更新しようと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。

教育訓練給付金の申請をしてきました

今回は、教育訓練給付を受給するための手続きの話を書こうと思います。

教育訓練給付制度については別の記事でも触れています。ぜひこちらもご覧ください。

jirolog.hatenablog.com

今回は改めて、制度の概要や実際の申請プロセスについて書いていきます。

教育訓練給付制度について

教育訓練給付制度とは

一定の受給要件(詳細は後述)を満たす人の、主体的な能力開発の取組みや中長期的なキャリア形成を支援し、「厚生労働大臣の指定」を受けた教育訓練を受けた場合に、受講にかかった費用の一部が支給される制度です。

www.mhlw.go.jp

教育訓練給付金にはさらに以下の3つのカテゴリがあります。()内は大まかな給付内容です。

一般教育訓練給付金(支払った費用の20%、上限10万円)

特定一般教育訓練給付金(支払った費用の40%、上限20万円)

専門実践教育訓練給付金(支払った費用の50%、上限80万円。修了後要件を満たした場合、支払った費用の70%、上限112万円)

ちなみに、私が進学する東京都立産業技術大学院大学情報アーキテクチャコースは専門実践教育訓練給付の対象講座です。

aiit.ac.jp

一定の受給要件とは

受給要件はいくつかありますが、在職者と離職者とで大きく分けられます。おそらくこのブログの読者の皆様は、社会人大学院に興味がある方々かと思いますので、今回は在職者にフォーカスして書こうと思います。

在職者の受給要件はざっくりと以下3点です。

雇用保険の被保険者である

・在職期間が3年以上ある(初めて本制度を利用する場合は、一般教育訓練の場合は1年以上。専門実践教育訓練の場合は2年以上。)

・2回目以降の受給の場合は、前回の受給から3年以上経過している

2点目については、同一の事業主に雇用されていることが基本ですが、例外もあるので、厚生労働省のウェブサイトや各種給付金のリーフレット等でよくご確認ください。

教育訓練給付の申請について

ここからは、私が実際に専門実践教育訓練給付の申請をした際のフローや内容について書いていきます。

1月5日 受給資格の確認や制度の案内を受けるため、ハローワークへ行く。

人生で初めてハローワークに行きました。緊張しました。

ここで、私には受給資格があるのかを確認しました。受給資格の有無を確認したい旨を係の方に伝えると、照会依頼の書類の記入方法を丁寧に教えてくださいました。また、記入した書類を窓口の方に渡すと、すぐに調べてくださいました。照会結果は「教育訓練給付金支給要件回答書」という形で受け取ることができます。照会の際は、本人確認資料や社員証を持っていくと良いと思います。照会の結果、私は無事受給資格があることが判明しました。その後、教育訓練給付制度の概要や今後必要な手続きについての説明を受けました。

ちなみに、ハローワークならどこでも良いというわけではないようです。自宅のある市区町村のハローワークに行きましょう。

1月5日 キャリアコンサルティングの予約を行う。

ハローワークで必要な手続きを確認したところ、キャリアコンサルティングを受ける必要があることがわかったので、その日の内に予約をしました。私が住んでいる地域のキャリアコンサルティングの予約枠はかなり先の日程まで埋まっており、予約できたのは2月4日の枠でした。ちなみに、キャリアコンサルティングの予約はオンラインまたは電話で行うことができます。

1月5日 マイナンバー入りの住民票の写しを取るため、区役所へ行く。

教育訓練給付の申請にはマイナンバーの確認書類が必要です。ハローワークに行った足で区役所に行き、住民票の写しを入手しました。マイナンバーカードや番号通知カードがある場合は住民票の写しを取りにいく必要はありません。

1月17日 第4期入試を受験。

1月20日 合格発表で合格を確認。

1月27日 銀行口座の確認印を受け取るため、銀行に行く。

ハローワークへの提出書類の1つに「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」があります。この書類の中に、給付金を受け取るための金融機関の口座を記入する必要があり、さらにその口座が実在することを示すために、金融機関による確認印を押してもらう必要があります。自分の場合は、入学金の振込と一緒に窓口で依頼したところ、すぐに押印していただくことができました。

1月31日 ジョブカードを作成する。

キャリアコンサルティングを受けるにあたっては、「ジョブカード」を作成する必要があります。

jobcard.mhlw.go.jp

ジョブカードにはいくつか様式がありますが、キャリアコンサルティングを受ける前には、以下の4種類を作成します。

・キャリア・プランシート(様式1-1)

・職務経歴シート(様式2)

・職業能力証明(免許・資格)シート(様式3-1)

・職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート(様式3-2)

ジョブカードの白地は、ハローワークでもらえるジョブカード活用ガイド(手書き用)や、ジョブカード制度総合サイト(手書き用・Excelシート入力用)にあります。

jobcard.mhlw.go.jp

2月4日 訓練前キャリアコンサルティングを受けるため、ハローワークへ行く。

上述の通り、専門実践教育訓練給付金を受給するためには、訓練前キャリアコンサルティングを受ける必要があります。受講の際は、作成済みのジョブカードを持参します。所要時間は1回あたり1時間程度です。基本的には1回で完結しますが、キャリアコンサルタントの判断で2回以上行うこともあるそうです。

キャリアコンサルティングの目的は以下の2点です。

キャリアプランを作成し、将来の職業設計のきっかけを作ること

職業訓練の必要性を再確認し、職業訓練受講への意欲を向上させること

キャリアコンサルティングでは、持参したジョブカードをもとに、専門のキャリアコンサルタントと過去の経験などを整理し、これからの将来の希望やそれに向けた方向性についてディスカッションします。特に、学習歴やキャリア・プランシートの内容については深く問われました。いくつかアドバイスもいただき、自分のモチベーションの源泉や今後のキャリアの方向性について整理するいい機会になりました。日々の中で、自分の過去の経験や将来の目標を口に出してアウトプットする機会というのはなかなかないので、考えたり書き出したりするのではなく、声でアウトプットするのもたまには良いなと感じました。

2月4日 教育訓練給付金の支給申請を行うため、ハローワークへ行く。

いよいよ申請です。給付金の申請はハローワークで行います。私が住む地域では、キャリアコンサルティングハローワークの施設内で行われましたので、キャリアコンサルティング終了後、そのまま申請窓口へ向かいました。申請の際に必要なものは以下の通りです。

・記入済みの教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票

・キャリアコンサルティングの際に持参したジョブカード

・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)

マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、通知カード、マイナンバーの記載のある住民票の写しのいずれか)

・写真2枚(縦3.0cm×横2.5cm)

・給付金受け取り用の金融機関の通帳またはキャッシュカード

(・受給2回目以降は追加で再受給時報告が必要です。)

私は、上記に加えて1月5日の受給資格の確認の際に頂いた「教育訓練給付金支給要件回答書」も持参しました。結果、被保険者番号を確認するプロセスを省略することができました。(基本的には被保険者番号の確認書類は不要です。しかし、被保険者番号の確認は氏名と生年月日で検索をかけるようなのですが、私と氏名・生年月日が完全に一致する方がもう1人いたようで、確認のために被保険者番号を求められるという事態が発生しました…)

提出した書類のチェックを受け、最後に「教育訓練給付の受給資格者のしおり」を受け取って終了しました。申請は待ち時間を含めて30分程度でした。

これで申請のプロセスは全て終了しました。給付金の受け取りは半年後からとのことなので、また半年後にハローワークに来ることになりそうです。

終わりに

今回は教育訓練給付を受給するための手続きについて書かせていただきました。なかなか実体験をブログに残していらっしゃる方がいなかったので、このブログがこれから申請しようとしている方の役に立てば幸いです。