じろログ

一端の金融機関でAI関連のお仕事をしつつ、社会人大学院生をやりつつ、音楽を嗜んでいるじろの記録

じろが情報系大学院入学に至るまでの話。つまり自己紹介。

はじめまして。じろと申します。

本記事は社会人学生Advent Calendar 2021の8日目の記事です。Advent Calendarにエントリーするのは初めてなので、緊張していますが、お手柔らかにお願いします。

adventar.org

今更ながら自己紹介

今更気づいたんですが、実は、私の自己紹介をこのブログで書いたことがありませんでした。せっかくの機会なので、まずは自己紹介から書かせていただければと思います。

改めまして、じろと申します。

某国内大手金融機関で、情報システムの企画を行う部署とIT子会社の開発を行う部署を兼務しながら、AIやデータ分析を活用した業務の効率化・高度化に向けた企画・開発を行っています。

また、2021年4月に情報系大学院である東京都立産業技術大学院大学(Advanced Institute of Industrial Technology: 通称AIIT)の情報アーキテクチャコースに入学し、修士課程の1年生として情報システム全般について学修しています。

いわゆる社会人大学院生なるものをやらせていただいております。

現状だけ記すと、いかにも情報系の人間という感じがしますが、実際のところは全然そんなことはありません。今回の記事では、私がどのような経緯で現在に至ったのかをご紹介します。

高校まで

4歳からピアノを始めたことを機に、音楽にのめり込んでいきます。中学校に入学すると、吹奏楽部でトランペットを始めたり、趣味で作曲を始めたりしました。

高校でも音楽に明け暮れ、平日休日問わず音楽漬けの毎日を過ごした結果、完全に勉強についていけなくなり、そのまま受験シーズンに突入してしまいました。

勉強での受験を早々に諦め、唯一の武器(?)である音楽で受験に挑む作戦を立て、推薦入試で某国公立の芸術大学の作曲科を受験するも、あえなく撃沈。今は懐かしのセンター試験の対策を本番の3ヶ月前(???)から詰め込み、センター試験後は二次試験(音楽実技のみ!)の対策をし、なんとか地方国公立の総合大学の教育学部の音楽科に滑り込むことができました。

大学1,2年

大学に入学後は、主専攻として作曲を勉強しつつ、ピアノや声楽など、音楽に関する内容を中心に学びました。

ただ、学部自体は教育学部だったので、音楽だけに留まらず、教育に関する様々な領域を学ぶことができました。また、総合大学の特性を生かして、他学部の授業も履修し、自然科学・社会科学・人文科学の様々な学問に触れることもできました。

そんな中で、大学1年の終わり頃から、教育学×情報学への興味が芽生え始め、教育へのICT活用について真剣に学びたいという欲が出てきました。学問領域的には「教育情報学」という領域です。ただ、入学した大学では教育情報学を専門で学ぶことはできないことが発覚しました。

そこで下した決断が、第3年次編入学試験への挑戦です。大学2年生にして、朝の開館時間から図書館に籠り、必修の授業もそこそこに受け、授業が終わったらまた図書館に籠り、蛍の光のメロディーを合図に家路につくという、受験生のような生活をしていました。

編入学試験の受験を思い立ってから本番まで約4ヶ月間と相変わらずのギリギリのスケジュールで、持ち前の詰め込み力(?)を発揮して受験勉強をした結果、名古屋大学教育学部の第3年次編入学試験に合格することができました。

大学3,4年

名古屋大学入学後は、念願だった教育情報学のゼミに所属しながら、教育へのICT活用の効果や問題点の検討、事例研究などに取り組みました。そこから派生して、ICTが人間の発達にもたらす影響などに興味が移り変わり、卒業論文は「作曲×人間発達×ICT」という大学4年間の集大成のような研究を行うことができました。ゼミの教授が音楽に明るい方で本当にありがたかったです。

大学3年の後半ごろからは就職活動が始まりました。自分の特徴や強みなどを自問自答する中で、「オタク気質でありながら飽き性であること」を自覚しました。すなわち、あるものに興味を持ち、どっぷりとハマり、ある程度極めたら次のものに興味が移り変わる、というサイクルを繰り返していることに気が付きました。受験勉強の際の詰め込んだことや、大学に飽きて別の大学に編入したことなどが、特に顕著に現れた事例かと思います。

そこで、様々な領域で仕事ができる業界への就職を志望するようになり、いくつか内定をいただいた中から、現在所属する金融機関への就職を決めました。

社会人1,2年目

金融機関に就職後は支店に配属され、営業担当として主に法人向けに自社サービスの営業を行いました。

営業職は、幅広い業界・規模のお客さまを担当することができましたし、自社グループの規模の大きさにも支えられ、提供できるサービスも幅広かったので、日々新しい知識やスキルを身につけることができ、非常に充実していました。

一方で、単純な事務作業や「数打ちゃ当たる」精神の営業方針などについては疑問もあり、AIやICTなどの情報システムや情報サービスを活用することで解決を図りたいとの思いが強くなりました。

社会人3年目

社会人3年目になると、1回目の異動の時期がやってきます。私は、情報システムの企画系の部署への異動希望を伝えました。その結果、3年目の10月に情報システム系の部署に異動になりました。

情報システム系の部署では、ミクロではAI技術を活用した業務効率化ツールの効果検証や社内推進、マクロでは全社的な情報システムアーキテクチャ戦略など、幅広い分野に触れることができました。また、業務を進める中で、業界環境的に厳しい状況に置かれている自社が、この苦境を乗り越えようと様々な取り組みを行っていることを知り、非常にダイナミックな動きを体感することができました。

このような環境の中で、地に足のついた情報システム戦略を企画・推進していくことができる人材になりたいと思うようになりました。この時、自分に不足しているスキルは以下であると分析しました。

  • 情報システムに関する体系的な理解
  • 情報システムの開発力

大学時代には、ICT活用によるメリット・デメリットなどについて学修をしたものの、ICTや情報システムそのものについての理解は正直弱かったように感じます。今後、情報システム領域で活躍するためには、基礎となる体系的な知識と、企画の実現性を裏付けられる開発力や実装力が必要であると考えました。

そこで、それぞれの不足スキルに対する対応策として、以下を考えました。

  • 情報システムに関する体系的な理解→情報系大学院への入学と授業受講
  • 情報システムの開発力→IT子会社での開発経験の蓄積

対応策を決めてからは、持ち前のオタク気質が発動し、情報システム系の部署に異動してきてからわずか3ヶ月後の1月上旬にはAIITを受験し、無事合格(また詰め込んでる)。また、IT子会社で開発経験を積みたい旨も上司に伝えました。

ちなみに、AIIT受験に至った経緯などは別の記事にもまとめてありますので、よろしければぜひ併せてご覧ください。

jirolog.hatenablog.com

社会人4年目

いよいよ社会人生活も4年目となった2021年4月、AIITへの入学に至りました。また、7月にはIT子会社との兼務発令もいただき、業務の中で本格的に開発にも取り組むようになりました。ゼロスタートで開発経験を積みたいという無茶な希望を叶えてくれた上に、大学院で学ぶことについても理解を示してくれた会社には本当に本当に感謝です。この恩はいつか必ず返そうと思います。

というわけで、社会人と大学院生の二足のわらじ生活をスタートさせて早8ヶ月目になりますが、業務での未経験からの開発のキャッチアップ+大学院での情報系の新しい知識のインプット+タイトなスケジュールで日々てんやわんやになりながらも、充実した日々を送っています。特に「未経験からの開発のキャッチアップ」が重めですが、得られるものの大きさのおかげで踏ん張れています。重めですが。

ちなみに、約半年が経った頃に書いた別の記事には、大学院の授業の感想や日々の生活リズムなどについてまとめてあります。今回、改めてこの記事を読み返しましたが、8ヶ月が経った現在も生活リズムや感想など、特に変化はありません。引き続き、学ぶ喜びを噛み締めながら日々過ごしています。学ぶって楽しい!

jirolog.hatenablog.com

終わりに

記事を書いていたら楽しくなってしまい、結構長めの記事になってしまいました。

変わったパスを通ってきておりますが、どなたかの参考になれば幸いです。ご質問などございましたら、コメントなどでお気軽にどうぞ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。